Excel「保護されたビュー」「編集を有効にする」の意味と、3つの解除設定

Excel「保護されたビュー」「編集を有効にする」の意味と、3つの解除設定

ITオタクのアキラです。

 

ExcelやWordを開いたときには、黄色もしくは赤色で「保護されたビュー」という警告が出ることがあります。

 

※文言は微妙に異なる場合があります

 

このページでは、この「ウザったいけど、本来ありがたい警告」を表示しない方法を説明しますが、『何の警告なのか?』という点もあわせて説明します。

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黄色警告の「保護されたビュー」の意味を知ろう!

 

まずは黄色い警告についてですが、これは電子メールに添付されているExcel・Wordファイルを、パソコンにダウンロードすることなく、直接開いた場合に表示されます

 

もしくは、インターネット上でOfficeファイルを開いた場合でも、「インターネット上の場所から取得されており、安全でない可能性があります」という警告文が出ます。

 

この警告が出ている状態では、そのファイルは「読み取り専用」となっており、編集・保存、そして印刷などは出来なくなっています。

 

これは、「自動的にマクロが動きだし、ウイルス感染など悪意ある攻撃を受けること」から守るために、予め保護してくれる機能。

 

そのため、外部から送られてきたファイル・ネット上で見ているファイルであれば、基本的には読み取り専用(保護ビューモード)で見るのが安全です。

 

もし「読み取り専用」を解除するのであれば、このあと説明する「編集を有効にする」から可能です。

 

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黄色警告の「編集を有効にする」で解除しよう!

 

上で説明のとおり、保護ビューはいわゆる「読み取り専用」の状態なので、編集・保存・印刷が出来ません。

 

もしファイルを送って来た方や、そのファイルをweb上で公開している方が信頼できる方であり、中身に問題がないのであれば、通知バーの「編集を有効にする」をクリックすることで、保護ビューを解除できます。

 

なお一度「編集を有効にする」をクリックすると、そのファイルは「信頼済みドキュメント」として扱われることになり、今後はそのファイルを開いても保護ビューにはなりません。

 

しかし、そのファイルでは警告が出なくなっても、他のファイルでは警告がまた出てしまいます。

 

 

 

黄色警告を今後表示させない設定!

[編集を有効にする] をクリックすれば、そのファイルにおいては今後警告が出なくなると説明しました。

 

しかし、今後も添付メール・インターネット上のファイルを開く際は、同様の表示が出てしまいます。

 

もしも今後出したくないというのであれば、以下のとおり設定しましょう。

 

  1. [ファイル] もしくは [Officeアイコン] をクリック
  2. [オプション] をクリック
  3. [セキュリティセンター] タブにある、[セキュリティセンターの設定] をクリック
  4. [保護ビュー] をクリック
  5. 以下のとおり、チェックを全て外す

 

 

 

これで、今後は添付ファイルやネット上のファイルを開いても、黄色い警告は表示されなくなります。

 

セキュリティを考慮すると、悪意あるファイルを開いてしまったときのために、出来れば保護ビューは「有効」にしておくべきだと考えています。

 

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赤色警告の「保護されたビュー」の意味を知ろう!

 

「このファイルに問題が見つかりました。このファイルを編集するとコンピュータに被害を与えるおそれがあります」という赤色の警告は、「ファイル検証機能」において問題が検知された場合に表示されます。

 

Excel2010以降では、ファイルを開いた際に「そのファイルが問題ないかの検証」が実行され、ここでセキュリティ上の問題を検知します。

 

ただし、問題がなくとも表示されてしまうことも多いです。

 

いずれにせよ「閲覧」しか必要ないのであれば、通常は保護ビューの解除は必要ありません。

 

しかし保護された状態では、編集・保存・印刷などが出来ませんので、保護を外す場合は解除が必要です。

 

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赤色警告の「保護されたビュー」の解除と、今後表示させない方法

「保護ビュー」を解除する場合は、赤いバーをクリックして下さい。

 

 

 

クリックすると詳細が表示されますので、そこにある「編集する」というマークを押しましょう。

 

するとそのファイルは「信頼済みドキュメント」として扱われることになり、今後はそのファイルを開いても保護ビューにはなりません。

 

 

「マクロが無効にされました」と出た場合

「編集する」を押すと、編集は出来るようになるものの、時折り「マクロが無効にされました」というメッセージが表示され、上手くマクロを実行できない場合があります。

 

その場合、

 

  1. 通知バーの [オプション]
  2. [このコンテンツを有効にする]
  3. [OK]

 

の順でクリックすれば、一時的に有効になります。

 

ただし再度開いた時には同じ手順を繰り返さなければならず、そのファイルを常に「マクロ有効」にしたい場合、このあと説明する[信頼できる場所] への設定が必要です。

 

それはこの後併せて説明します。

 

 

 

今後表示させないようにするには?

赤色の警告を今後表示させないようにするには、

 

  1. 「信頼済みドキュメント」として登録する(ファイル単位)
  2. 「信頼できる場所」へ設定する(ファイルを置いている場所単位)

 

という2通りの方法があります。

 

@については、上で説明したとおりです。

 

 

A「信頼できる場所」へ設定する

「ファイルを置いている場所」を単位として、[信頼できる場所] を設定できます。

 

そして [信頼できる場所] に置かれたファイルは、今後警告が出ません。

 

  1. [ファイル] もしくは [Officeアイコン] をクリック
  2. [オプション] をクリック
  3. [セキュリティセンター] タブ内の [セキュリティセンターの設定] をクリック
  4. 左側に並んでいる [信頼できる場所] を選び、[新しい場所の追加] をクリック
  5. そのファイルが置いてある場所を選択し、[OK] をクリック

 

もし面倒であれば、たとえば「C:ドライブ」全体を [信頼できる場所] とすれば、今後C:ドライブに置いたファイルは警告が出なくなります。

 

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まとめ

Excelやwordで出てくる「保護されたビュー」「編集を有効にする」の意味と、解除設定について解説しました。

 

最後に簡単にまとめておきます。

 

  • Excelやwordでは、黄色警告・赤色警告が出ることがある
  • 黄色警告は、web上やメールの添付ファイルをそのまま開いた場合に表示される
  • これは「読み取り専用」状態であり、編集・印刷・保存はできない
  • もしもそれらをしたいのであれば、「編集を有効にする」をクリックすることで[信頼済みドキュメント]扱いとなり、今後表示されなくなる
  • 今後、黄色警告を表示させたくない場合は、「保護ビュー」設定でチェックを外せばOK
  • 赤色警告は、ファイルを開く時に走る「ファイル検証機能」にて問題を検知したときに表示される
  • この場合も「読み取り専用」状態であり、編集・印刷・保存はできない
  • もしもそれらをしたいのであれば、赤い通知バーをクリックし、「編集する」をクリックすることで[信頼済みドキュメント]扱いとなり、今後表示されなくなる
  • 今後、他のファイルも表示させないようにするには、「信頼できる場所」へ設定すればよい

 

以上、参考になりましたら幸いです。

 

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