エクセルで「0埋め」する5つの方法と、使い分け・特徴の違いを解説!

エクセルで「0埋め」する5つの方法と、使い分け・特徴の違いを解説!

ITオタクのアキラです。

 

エクセルで社員番号などを管理する際に、「0埋め」で桁数を揃えたいというケースがあると思います。

 

 

▼四桁で0埋めした場合▼

 

 

今回はそんな「0埋め」を実現する5つの方法と、それぞれ「何が違うのか」を解説します。

 

ぜひ最後までお読みになり、必要に応じて使い分けてみて下さい!

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@書式を「文字列」に変更する!

「0埋め」する1つめの方法は、0埋めしたいセルの「書式設定」をあらかじめ「文字列」にしておく手法です。

 

初期設定では全てのセルが「標準」になっており、たとえば “001” と入力しても、強制的に “1” と表示されてしまいます。

 

そこで、以下のとおり書式設定を「文字列」に変更しておけば、入力したそのままの数字が(文字として)表示されます。

 

  1. 0埋めしたいセルを選択する
  2. 右クリックから「書式設定」を選ぶ
  3. [表示形式] タブより文字列を選ぶ

 

 

▼「文字列」を選べばOK▼

 

 

これで、以下のとおり文字として入力されます。

※文字列は「左寄せ」になるため、必要に応じて「右寄せ」にして下さい。

 

 

 

 

なおセルの左上に緑のマーク(エラーチェックオプション)が出ますが、特に問題ありませんので「エラーを無視する」を選んで消してしまいましょう。

 

 

▼「エラーを無視する」でOK▼

 

 

連番を入れる場合は、以下のとおりコピーすればOK。

 

 

 

 

 

方法@のデメリットは?
  • 「0埋めした番号」は文字列となっているため、計算には使えなくなる
  • 連番であれば一度に入れられるが、番号が飛んでいる場合は、毎度0を含む数字を入力しなければならない

 

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A「’」を付けて無理やり文字列へ!

「0埋め」する2つめの方法は、0埋めしたいセルを強制的に「文字列」に変換する手法です。

 

@の方法でお伝えのとおり、数字は「文字列」となると0埋めが可能。

 

その文字列への変更方法として、セルの頭に「’」を付ける方法があります。

 

※先頭の「’」は表上は見えなくなりますが、頭にはしっかり付いています

 

 

 

 

なおこの場合も、左上に緑のマーク(エラーチェックオプション)が出ますが、特に問題ありませんので「エラーを無視する」を選んで消してしまいましょう。

 

 

方法Aのデメリットは?
  • 「0埋めした番号」は文字列となっているため、計算には使えなくなる
  • 連番であれば一度に入れられるが、番号が飛んでいる場合は、毎度0を含む数字を入力しなければならない

 

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B「ユーザー定義」で桁数を設定しておく!

「0埋め」する3つめの方法は、0埋めしたいセルの書式設定を予め「任意桁数の0埋め」で設定しておく手法です。

 

@の方法では、書式設定を「文字列」にしましたが、3つ目の方法では「ユーザー定義」を使います。

 

  1. 0埋めしたいセルを選択する
  2. 右クリックから「書式設定」を選ぶ
  3. [表示形式] タブより [ユーザー定義] を選ぶ

 

 

あとは以下のとおり、「任意の桁数」だけ0を入れればOK

 

以下は例として「0000」で設定してみました。

 

 

 

 

すると… 

 

 

 

 

このように勝手に0で埋めてくれます。

 

なお「0000」で設定している場合に5桁の数字を入れると、5桁の数字がそのまま表示されます。
(無理やり4桁が減らされるよなことは無い)

 

 

方法Bのデメリットは?
  • 特になし

 

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C「TEXT関数」で変換する!

「0埋め」する3つめの方法は、TEXT関数を使って「入力された値」を置き換える方法です。

 

シンプルな関数なので誰でも簡単に扱えますが、「数字の入った元のセル」とは違うセルに表示されることになります。

 

 

 

 

実際に使うと以下の通りです。

 

 

 

 

なお、参照先が空白の場合、以下のとおり「(指定した数分の)0」が並ぶことになります。

 

 

 

 

もしも「空白の場合は、0を表示しない」とする場合は、「IF関数」と掛け合わせた以下の関数を使って下さい。

 

=IF(A1="","",TEXT(A1,"0000"))

 

※「A1」部分を参照するセルに置き換えて下さい

 

 

『別のセルに0埋めで表示させたい』という場合には、基本的に「TEXT関数」を使えば良いでしょう。

 

 

方法Cのデメリットは?
  • 「数字の入ったセル」とは別のセルで0埋め数字を表示させることになる

 

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D「REPT関数」で変換する!

この方法ははっきり言ってかなりの邪道ですが、一応「0埋め」できる方法の1つなのでお伝えします。

 

ただし面倒なので基本は「CTEXT関数」を使えば良いです。

 

さて「REPT関数」は、指定した数だけ文字を繰り返す関数。

 

 

=LEPT(文字列,繰り返し回数)

 

 

ただしそのままでは使えないため、LEN関数(文字列の長さを調べる関数)と組み合わせて使います。

 

たとえば「A1」セルの数字を「5桁の0埋め」であらわす場合は、以下の関数を使います。

 

=REPT(0,5-LEN(A1))&A1

 

※「A1」部分を参照するセルに置き換えて下さい
※「5」部分を0埋め桁数に変えてください(例:0001なら「4」)

 

 

上の式では、

 

  1. 「0埋め桁数」から「A1の数字の長さ」引き、
  2. 差分の数だけ「0」を「A1の数字」に繋げる

 

ということをしています。

 

 

方法Dのデメリットは?
  • 式が複雑で面倒くさい
  • 「指定した桁以上の桁数」が入力されたとき、「VALUE!」が返されてしまう

 

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【まとめ】どれを使うべきか?

「0埋めする方法」を5つ紹介しました。

 

ではこのうちどれを使うべきか?

 

筆者としては、

 

 

の2つがオススメです。

 

Bの方法では予め桁数を設定しておくだけ、その後は頭にわざわざ「0」をつけなくとも自動で付与されます。

 

※@Aの方法では「0」を自ら打ち込む必要がある

 

また関数を使えば「別セル」に0埋め表示できますが、その場合はCTEXT関数を使うのが圧倒的に楽ですね。

 

『別セルに表示させるのか否か』で、上記BCを使い分けることを個人的にはオススメします。

 

 

当サイトでは、他にもExcelに関する役立つ情報をまとめていますので、ぜひ便利な知識を身に付けて頂ければと思います!

 

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